2009年4月4日土曜日

ブリンブリン過剰による100円玉の分裂について


毎年恒例の神田川夜桜散歩。


ただよう仄かな色香を身上とする他の多くの野生種とちがって、染井吉野は尋常ならざる背徳性を帯びているので、趣きがどうということよりも、むしろいかにブリンブリン過剰であるかがとてもだいじです。遊郭吉原の有名な夜桜見物もわざわざそのときだけ植えて見ごろがすぎれば引っこ抜く、じつに身勝手な力づくの花見だったというし、不自然なまでのはびこりようをみてもそういう付き合いかたがつくづく正しい。

胸のうちをかき乱すこの淫らなうつくしさ!月の光と相まって、よくもまあ死人が出ないものだとおもう。


そうしてふと足下をみると、100円玉が2枚並んで落ちているのです。落としたのか、置いたのか、でなければ気がゆるんでウッカリ2つに分かれたんだろうけど、なんだかおかしなことですわね。


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こないだのお仕事(のつづき)

ポスターになりました。その色校。比較用に "Shaft In Africa" を置いてあります。



…とフライングブックスから3年ぶりの古書目録。


商品のカタログとはいえ、カラーで構成されたビジュアル本のページがむちゃくちゃドープなので、そのへんにあるアート系雑誌の特集記事をぺらぺらめくるよりもはるかに充実しているのです。1冊400えんという値段がついていますが、フライングブックスにお立ち寄りの際はぜひお手に取ってご覧あそばせ。

 

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