2010年12月20日月曜日

真心をこめて、とりとめのないことを



何にも書くことがないけれど、自分のことだしそう邪険にするものでもないと思い直してとりあえずキーを叩き始めています。

と書いた途端にきもちが散ってなんとなくベランダに出たら鉄柵の陰が足元にくっきりと浮かんで月がとても明るい。


そういえばカメラの中をのぞいたらこんな写真がありました。


なりふりかまわぬ善意に目頭が熱くなります。


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ダイゴくん最近なにしてるの?と聞かれて顔を紅潮させながら「何もしてないよ!バカ!」と激昂する12月です。それは僕だってワイングラスを片手に「そうだね…最近は事業の立ち上げに追われててんてこまいさ」とか、「そろそろ新しいボムをドロップするつもりだ…ヤバいのができたと確信している。期待してくれ!」とかそれっぽいことを言えたらおもしろいとおもうけど、残念ながら僕の人生は大多数の人がそうであるように、とくべつ劇的なわけではない。

その代わりというかなんというか、僕の周りにいる人は僕の100倍劇的な生き方をしていて、そういう意味ではあんまり飽きることがありません。先日も僕より一回り年上の人妻が抱えるじつにハードな悩みを思いがけず聞かされる羽目になって、答えの出ない問題をいっしょになってあーでもないこーでもないとひねくり回していたくらいです。

そんなの僕に話したってどうにもならないとおもうんだけど、どういうわけか昔から一夫多妻的感覚とか性的つまみ食いの極端な事例をちょくせつ耳にする機会が多くて、そのたびに「ふーむ」と腕を組みながら絶句しています。

大人になればなるほど愛情とは理性から切り離された独立機関だということが実感としてよくわかってくるので、どのみち打てる手なんてそんなに多くないのです。大抵の場合は当の本人がそのことをいちばんよくわかっているし、話すだけ話して、聞くだけ聞いたらあとはお互いチャーリーブラウンみたいに「sigh!」と弱々しくつぶやくほかない。

ちなみにそういう話の着地点として「ダイゴくんを好きになればよかった…」的なことを昔はよく言われたりしたんだけど、実際好きになられたことはかつて一度もありません。けしからん上にまったく人をバカにしている。ちょっとくらい好きになったってバチは当たらないってのに!

しかしなんだって僕はこんな話をしているのだ?


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ひとつお詫びをしなくてはいけません。というのもこのブログ、スパムを自動検出してくれる機能がついてるんだけど、ときどき善意のコメントまでポイとそっちに放り込まれてしまうようなのです。こないだ何気なく見てみたら一件まぎれこんでいるのがあってビックリしてしまった。タカヤさん、せっかく書いてくれていたのに、気がつかなくてごめんなさい。意図した操作では決してありません。いつもありがとう!


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ついこの間オープンしたタカツキのタカツキによるみんなのためのデジタル商店がなんだか知らないうちに充実しています。100円玉1枚と引き換えにmp3をダウンロードできるたいへん先進的なシステムです。僕も参加した古めかしい音源まで引っぱりだされていて、鼻血が吹き出ました。2枚目のアルバムを出すよりもずっと前の話ですよ!リンクしようとおもったけど、なんとなく気が削がれてしまった。困ったことです。

でもzoeくんが自身のボンヤリした父親っぷりをいつものように淡々とラップする「KanKanKan」は胸を打つ良い曲なので、ぜひ聴いてください。等身大の父親とはこういうものだとつくづくおもう。わかっているはずなのに、何度聴いても涙腺がゆるみます。こどもの手を引いて歩く男の背中は、どのパンチラインよりもはるかに説得力がある。


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それから、いいかげんほとぼりも冷めたダイゴくんのDJですけれども、結論から言うと彼はまたしてもプレイ中にレコードを止めました。そんな経験が今までに2回あるというのはこうなるとむしろ一周して自慢になるような気がしないでもありません。もしここをお読みでかつあの瞬間に居合わせた人がいらしたら、逆にいいものを見たと気持ちを切り替えてください。よもやあの悲劇がくり返されることになろうとはまったく、思うようにはいかないものです。


えーと、そういうわけで僕からは以上です。近況報告でもないばかりか、どこを切り取ってもあまりにとりとめがなくて我ながら憮然としてしまうな。

3 件のコメント:

タカヤ さんのコメント...

記事を読んでいたら名前があってビックリしました(笑

多分、原因は、僕がAdobeのアドオンを実行せずに、投稿してしまったせいです。こちらこそすみません。

syk さんのコメント...

こんばんは。
ピンカートン先生の行く先やコーヒー豆のその後など、色々楽しみにしています。

知らないうちに師走の渦に巻き込まれている身としては、とりとめのない事柄の中でこそ息がつけるような気がしてほっとします。

来週末には年がが明けているなんてまったく信じられません・・

あ、私は大吾さんのこと大好きですよー。ここに来る皆さんそうだと思いますが。

ピス田助手 さんのコメント...

> タカヤさん
いえいえAdobeのアドオンが何を意味しているのかはわかりませんがこちらこそすみません。

> sykさん
どうもありがとう。しかしここで言う「好き」はそういう意味じゃないんですってば!