2013年4月26日金曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その145、と似て非なるロゴ



あっ。…アレ?なんか見覚えのあるロゴだって気がしたんだけど、ちがうな…こんな名前の運送会社があるなんて知らなかったし…しかし初めて見たのにこの親近感というか懐かしさみたいな…



とおもったらこれだった。





犬がミケの一族さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)それでいくと対立するのは猫がポチの一族でしょうね、おそらく。


Q: コーヒーを淹れるため(豆を焙るための網だったり、コーヒーミルだったり、ドリップの道具など)に大吾さんが使っている道具が見たいです。九州でライブの予定はないんでしょうか?


今でこそコーヒーとの向き合い方がだいぶ大らかな僕ですが、昔はそれなりに器具を揃えていたものです。ネル(ドリッパーを兼ねた濾布ですね)、アイスコーヒー用のドリッパー(あるんです)、現代科学の粋を結集したわりにその実力がいまいちわかりづらいセラミックフィルター、小型のエスプレッソマシンスチーマーモカエキスプレス、デザイン重視でべつに美味くもないコーヒーメーカーがいくつか、パーコレーター、デザイン重視で今おもうと使いづらいドリップポットや、ちょっと珍しいところではイブリック(トルココーヒーの専用器具)やそのためのミルなんかも持ってました。持ってなかったのはサイフォンくらいです。

使うというよりとにかくいろいろ試してみたかったのですね。カフェロワイヤルに憧れてみたり、インスタントコーヒーなんか飲めるか!と息巻いたりして、通としての気取り方をわかりやすくかんちがいしていたころを懐かしく思い出します。これが数年たつと求道者から単なる横好きに格下げされて、労働の合間に屋外で飲む缶コーヒーが無上の安らぎになるんだから我ながらおめでたい頭をしているとおもう。缶だろうがインスタントだろうが今はもうコーヒーならそれでいいです。シティーハンターの冴羽獠がうる星やつらの諸星あたるになったようなものと言い換えてもよろしい。(わかりづらい)

そうして買い集めた器具も引っ越すときに処分して、今はほとんどありません。これだけあれば事足りるな、とおもうものだけが残っています。


ドリッパー。プラスチックとか繊維とか金属とか、目新しい素材が出るたび試してはみるものの、けっきょくいつもここに戻ります。これは10年くらい使ってるとおもう。そういえば取っ手がないですね。床に落としたんだな。


大きいのもあります。(左)


ドリップポット。これも代替わりしています。前はもっと変なかたちのポットでした。やかんから湯を移して使うものです。


ミル。いろいろ試してみたけど、必要な機能はもちろんすべて揃っているし、摩擦熱が発生しにくいつくりなので、家庭用としてこれ以上のミルはない…とおもいます。いちばんのポイントは構造がシンプルなので「分解できる」ということ。手入れがしやすいし、シンプルということは頑丈ということでもあるのです。と言いながら2台目なんだけど。


煎り網。15歳くらいのときに買ってから、一度も代替わりせずに未だ現役なのはこれだけです。控えめにみてもかなり酷使してるはずなのに、ちっともこわれる気配がありません。このまま使いつづけたら付喪神になるんじゃないかとおもう。


ザル。煎った豆を冷ますのに使います。たまたま手近にあったという理由で抜擢されて、気づいたら煎り網につづく古株です。これも酷使されています。


何しろ針金で補修してあるくらい。しかも2箇所。


水出しコーヒーを淹れる…これ何て呼ぶんだろう?ウチでいちばん大きな器具です。大きすぎて部屋では撮れなかったのでわざわざ屋上に運びました。もうすこし小さくてシンプルだった1台目を派手に割ってしまったので、2台目です。夏になると思い出したように引っぱり出されます。理科室に置いてありそうなたたずまいがいいですよね。あっ今気づいたけどこれ、パーツがひとつ…ちがう、ふたつ足りないじゃないか。どこへ行ったんだ?

水出しコーヒーはかつてダッチコーヒーという別名があったはずだけど(オランダ由来らしい)、今でもそう呼んでる人はいるんだろうか?



なんかちょっとイイ豆をもらったり買ったりしたときだけ声がかかるカップ。どっちかといえばティーカップのような気もするけど、ぎりぎりコーヒーもいけそうな微妙なかたち。あまり細かなことを気にしなくなった僕にも、襟を正して飲むぞというきもちになる日がときどきあるのです。


あ、サーバー撮り忘れた。


A: とまあ、これでだいたいぜんぶです。


ちなみに豆は一度に3キロ調達しています。フィルターは別にコンビニでもいいやってかんじです。

そしてお尋ねのライブについてですが、あっもう時間が




質問はいまも24時間無責任に受け付けています。

dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)


その146につづく!

2 件のコメント:

グリチルリチン さんのコメント...

すげぇ。まるで珈琲博物館ですね。
煎り網は初めて見ました。フライパンとかで煎ってるのかと思ってましたが、ちゃんと専用の道具があるんですね。

ついでにお訊きしたいのですが、
ポットはステンレスの方が扱いやすいのでしょうか?
月兎印のスリムポットを愛用しているのですが、いまいちお湯が雫になりにくくて…。
真っ赤で可愛いんですけどね、あの子。

ピス田助手 さんのコメント...

> グリチルリチンさん

滴になりにくい…なぜでしょうね?
ポットを直火にかけているのであれば
たしかに滴にはなりづらいとおもいますが
そういうことではないのかしら。
僕もホーロー大好きです。

ちなみに網はコーヒー専用というより、
銀杏とか豆類全般を煎るためのものですね。