2016年1月7日木曜日

バニーズへようこそ!little red riding hood edition


そんなわけで、アルバム「小数点花手鑑」中、もっとも不毛な一編と申して差し支えない「バニーズへようこそ!/storm in a coffee cup」が、大胆不敵な胸キュンムービーへと華麗に生まれ変わりました。


小林大吾×やましたつぼみ
バニーズへようこそ!little red riding hood edition

やましたつぼみさんは主にテレビの方面でディレクターをされつつ、短編映画もお撮りになるたいへんキュートな映像作家です。ピエール・エルメによる展示会@東京大学総合研究博物館小石川分館のプロモーションムービーなんかも撮られていて、僕なんかはこれにギャー!となったんだけど(だいたい国の重要文化財で展示会をするパティシエってどういうことだ)(そして映像はウェブにない……)いざフタを開けてみたら思いもよらない愛くるしい世界が展開していたので目玉が転がり落ちました。バニーズの店員がバニーだけどバニーじゃない!というかまさか人形までおつくりになるなんて!

ではここであらためて、バニーズとはいったいどんな店なのか、アルバムをこちらでお求めいただくとおまけでついてくる取扱説明書に掲載された美食コラムから一部抜粋&訂正のうえ転載しましょう。


佐原ぷりあのB味礼賛!  Vol. 159>

 バニーズ Bunny’s @麦芽町 

味はひどいし、居心地は最低。なのに気づくと足が向く、ここはそういうダイナーだ。おまけにいつ行っても客がひとりしかいない。つまり自分しかいない。(略)メニューは分厚い。めくれば美味そうな料理がずらずらと並んでいる。ただし、実際にオーダーできるのはそのうち数えるほどしかない。3つか4つ、選択肢があればいいほうだ。それもただ迷う楽しみがあるというだけで、選べることを意味するわけではない。今日は湿気が強いとか、星の巡りがわるいとか、常人には計り知れない何らかの理由によって最後は必ずチキンバスケットパンケーキになっている。仮にナポリタンのオーダーに成功したとしても、出てくるナポリタンはチキンバスケットパンケーキの形をしていて、だからもちろんチキンバスケットパンケーキの味がする。(略)にもかかわらず、それでもやはり、あなたはまたここに来ることになるだろう。ここはそういうダイナーだ。いつかはチキンバスケットパンケーキ以外のものを口にできる日がくるかもしれないと、夢見ずにはいられない。

☆ バニーズ Bunny’s 栗千葉市麦芽町37-5-24
☎008-347-2××× 7:30~26:00 不定休


もみさんホントにありがとう!とりわけ「とげ抜き」のくだりが「そっちかよ!」のツッコミ必至で最高です。まじで。

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